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「よだれが増えた」は危険サイン? 猫が口を気にする時に疑う病気と対処法

よだれが止まらない、口元を気にする、前足で顔をこする、といった様子を見たことはありませんか?

一時的な違和感やストレスで見られることもありますが、中には口の中の痛みや体の不調が関係しているケースもあります。
特に高齢の猫にとって、こうした異変は単なる口のトラブルだけでなく、腎臓の病気や腫瘍のサインであることも多いのです。

今回は、猫のよだれの原因と、飼い主様がチェックすべき緊急サイン、そして最新の治療選択肢(再生医療)について詳しく解説します。

まず確認|すぐ受診したい“緊急サイン”

猫は本能的に痛みを隠す動物です。よだれが出ている時点で、すでに病気が進行しているケースも珍しくありません。

また、よだれとともに次のような症状が一緒に出ている場合は注意が必要です。

・食欲や元気の急な低下:まったく食べない、水も飲まない、ぐったりしている
・口の中の異常:血が混じる、強い口臭、顔の腫れや左右差
・呼吸の変化:呼吸が荒い、苦しそう
・消化器症状:何度も吐く
・神経症状:けいれん、ふらつき
・誤飲の可能性:ひもや植物などを口にした可能性がある

猫のよだれが増える主な原因

猫のよだれが増えたときは、口の中のトラブルだけでなく、体の内側の不調が関係していることもあります。また、見た目には口中の問題に見えても、原因をひとつに決めつけずに考えることが大切です。

〈口の中のトラブル〉

口内炎
歯周病
舌や歯ぐきの傷
異物(糸・骨片など)

口の中に痛みや違和感があると、食べづらくなったり、よだれが増えたりすることがあります。口を気にする、食べ方がぎこちないといった様子が見られることもあります。

〈吐き気・胃腸の不調〉

毛球症
胃腸炎

吐き気があると、口の中に違和感が出て、よだれが増えることがあります。食欲低下や吐き気を伴っている場合は、胃腸の不調が背景にあることも考えられます。

〈中毒・刺激物〉

洗剤・薬剤
観葉植物
化粧品
花瓶の水
など

こうしたものをなめたり口にしたりすると、急によだれが増えることがあります。家庭内でも起こりやすいため、思い当たるものがないか確認することが大切です。

〈全身の病気〉

慢性腎臓病
口腔内腫瘍

特にシニア猫では、口の中だけでなく全身の病気が関係していることもあります。よだれは、こうした体調の変化を知らせるサインとして現れる場合もあります。

「高齢猫のよだれ」で特に気をつけたい病気

特にシニア猫(7歳以上)で注意したいのが、慢性腎臓病や口腔内腫瘍です。
年齢とともにこうした病気のリスクが高まり、よだれが体調変化のサインとして現れることがあります。

〈慢性腎臓病〉

慢性腎臓病は、腎臓の働きが少しずつ低下し、体の中に老廃物がたまりやすくなる病気です。

初期には目立った症状が出にくい一方で、進行すると吐き気や食欲低下が見られるようになります。その影響で、よだれが増えたり、口を気にしたりすることがあります。あわせて、食べ方の変化や体重減少などが見られることもあります。

慢性腎臓病について詳しく知りたい方はこちら

〈口腔内腫瘍〉

猫では、口の中に腫瘍ができることもあります。中でも、口腔内腫瘍の多くは扁平上皮癌という悪性腫瘍とされています。口の中は外から見えにくいため、気づかないうちに進行してしまうことも少なくありません。

よだれが増えるだけでなく、口臭が強くなる、口の中に血が混じる、片側だけで噛む、口を開けづらそうにする、顔が腫れてくるといった症状がある場合は、早めに動物病院へご相談ください。

口腔内腫瘍について詳しく知りたい方はこちら

動物病院では何をする?

まずは全身状態を確認した後、以下のような検査を行います。

・口腔内の観察:異物や腫瘍の有無をチェック
・歯科検査:歯周病の有無をチェック
・血液検査:腎臓の数値や炎症の有無などをチェック
・必要に応じて:画像検査(口腔内・胸腹部)、細胞診、組織検査 など

猫は口の中をしっかり見せるのが難しいため、状態によっては鎮静下で詳しく調べることもあります。

一般的な治療|原因ごとの“基本の対処”

よだれがみられる場合、原因に沿った適切な治療を施すことが重要です。たとえば、以下のような選択肢があります。

・口内炎・歯周
薬による痛みと炎症のコントロール、抜歯などの歯科処置、口腔ケア

・異物
内視鏡などによる除去、お薬による粘膜保護、ご家庭での誤飲の再発予防

・胃腸
お薬による吐き気対策、食事内容の変更など

・腎臓病
食事療法(療法食)、点滴による水分補給、お薬による吐き気対策、状況に応じて貧血・高血圧対策などを併用

・腫瘍
腫瘍の種類や進行度合いに応じて、外科手術・放射線療法・化学療法(抗がん剤治療)・緩和ケアの組合せ

しかし、高齢であったり、すでに持病を抱えていたりする場合、全身麻酔のリスクや薬の副作用が壁となり、従来の治療だけでは十分な改善が見込めないケースもあります。

再生医療という選択肢

「今までの治療を試していてもよだれが止まらない」「なるべく愛猫の負担にならないような治療がいい」といった飼い主様に向けて、当院では再生医療という選択肢をご提案することがあります。

再生医療にはいくつかの方法がありますが、当院では主に、間葉系幹細胞(MSC)療法と免疫細胞療法を取り入れています。

〈間葉系幹細胞療法〉

動物の脂肪や骨髄組織に含まれる間葉系幹細胞を使うことで、炎症を抑えたり傷ついた組織を修復したりする効果が期待できるといわれています。
当院では、慢性腎臓病や口内炎などに対する選択肢のひとつとして検討することがあります。

「間葉系幹細胞療法」について詳しく知りたい方はこちら

〈免疫細胞療法〉

リンパ球、ナチュラルキラー細胞、樹状細胞などの免疫細胞の働きを活かし、がんに対する体の反応を支えることを目的とした治療法です。
がんの再発や転移の抑制が期待される一方で、すべてのがんに適しているわけではなく、効果の現れ方にも個体差があります。

再生医療は、あくまで治療の選択肢のひとつです。
当院では、まず愛猫の状態をしっかり把握したうえで、病気の進行度や体調、ご家族のお考えもふまえながら、その子に合った治療プランをご提案しています。

まとめ

猫のよだれや口を気にするしぐさは、一見すると小さな変化に見えるかもしれません。
しかし、その背景に口内炎や歯周病、シニア猫では腎臓病や腫瘍など、見過ごせない病気が隠れていることもあります。

こうした病気は、食べることや過ごしやすさに大きく関わり、生活の質に影響することがあります。だからこそ、気になる症状が続くときは「そのうち治るかも」と様子を見続けず、早めに相談することが大切です。

当院では、一般的な治療に加えて、必要に応じて再生医療なども含めながら、その子の状態に合った治療の選択肢をご提案しています。
また、セカンドオピニオンも随時受け付けておりますので、治療について迷われている場合もどうぞご相談ください。

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