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犬や猫の「慢性的な病気」で悩んでいませんか?再生医療で治療の手助けができるかも!

「ずっとお薬を飲んでいるけれど、全然よくならない」「痛い様子はなくなったけれど、以前ほど元気がない」こうした悩みは、長期間にわたって続く病気(慢性疾患)を治療中の犬や猫の飼い主様からよく聞きます。治療が長引くと、「本当にお薬が効いているのか」「ほかにいい治療法はないのか」といった疑問や不安が生じることもあるかと思います。

当院で行っている再生医療は、今までの薬とは異なるアプローチで体の不調を改善する手助けをするため、病気がなかなか治らない際の選択肢のひとつとして、当院ではご提案しています。

今回は、愛犬・愛猫の慢性疾患に悩む飼い主様に向けて、再生医療に関する情報をお届けします。

◼️目次
1.慢性疾患と再生医療
2.よく悩まれる病気と再生医療
3.まとめ

 

慢性疾患と再生医療


慢性疾患とは、長期間にわたって治療が必要な病気を指します。

薬によって症状をコントロールすることが多いですが、ほとんどの慢性疾患は完全に治るということはなく、現状維持を目的に治療が進められます。そのため、「ずっと薬を使っているのによくなった実感がない」「年齢を重ねるにつれてだんだんと状態が悪化してきた」「薬が効かなくなってきた」というお悩みを持つ飼い主様も少なくありません。こうした慢性疾患に対して、当院では「再生医療」​​をお勧めしています。

慢性疾患には、再生医療の一つである「間葉系幹細胞療法」という方法が用いられます。この方法では、脂肪などを培養して得られた間葉系幹細胞を犬や猫に投与することで、傷ついた組織や臓器の回復促進、症状の軽減が期待でき、結果として犬や猫のQOL(生活の質)の向上につながります。
間葉系幹細胞療法について、詳しくはこちらをご覧ください

また、薬が効かない、あるいは従来の治療法ではよい薬がない場合にも、この療法が適応されることが大きなメリットです。

 

よく悩まれる病気と再生医療


再生医療が特に注目される慢性疾患として、以下のものがあります。

 

・アトピー性皮膚炎

犬に多い皮膚の病気で、強いかゆみを伴います。
ステロイド(体が過剰に反応している状態を穏やかにする薬)や抗体医薬(特定の炎症を引き起こす物質を狙い撃ちする薬)などで治療しますが、なかなか治らなかったり、別の皮膚病にかかったりすることもあります。

 

・角結膜炎

犬では乾性角結膜炎(いわゆるドライアイ)がよく見られます。
原因がわからないことも多く、治療が長引いたり再発を繰り返したりすることがあります。

 

・関節炎

犬では、自分の免疫細胞によって複数の関節が破壊される免疫介在性多発性関節炎があります。
ステロイドや免疫抑制剤(過剰な免疫反応を抑える薬)で治療しますが、完治は難しく、長期にわたる治療が必要です。

 

・椎間板ヘルニア

犬に多い神経の病気で、後ろ足の麻痺などの症状がある場合、手術が行われます。
術後のリハビリが必要になりますが、麻痺が重度だとリハビリに時間がかかり、完全に機能が回復しないこともあります。

 

・慢性腎臓病

犬、猫ともに高齢になるとよくみられる腎臓の病気です。
腎機能は元に戻らないため、病気の進行を遅らせることを目的に、利尿薬や食事療法が行われます。

 

・糖尿病

犬、猫ともに中高齢で多く見られる病気です。
根本的な解決はできないので、血糖値をコントロールするため、生涯にわたってインスリン注射が必要になります。

 

・膵炎

特に犬によく見られる消化器の病気です。
慢性膵炎の場合、これといった治療法がなく、対症療法や食事療法が行われますが、再発することもあります。

 

・炎症性腸疾患

原因不明の下痢が続く病気です。
免疫抑制剤による治療が行われていますが、完全に治ることは難しく、症状が悪化しないように薬の量を調整しながら、長期にわたり服用する必要があります。

 

これらの慢性疾患に対して、再生医療(間葉系幹細胞療法)は効果を発揮するため、当院では治療の選択肢の1つとしてご提案しています。

また、慢性疾患ではありませんが、骨折時の修復にも効果があるといわれています。

 

まとめ


犬や猫の慢性疾患は、治療がうまくいかなかったり、生涯にわたって治療が必要な場合が多くあります。従来の治療法では限界がある病気でも、再生医療であればよりよい生活を送るための手助けができるかもしれません。当院では再生医療の実績や経験が豊富にありますので、ご不明な点があればお気軽にご相談ください。

 

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再生療法(免疫療法)

 

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