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犬や猫の治らない傷にお悩みの方へ|再生医療による新しい治療法のご紹介

愛犬や愛猫が、何らかの病気やケガで動けなくなってしまうと、皮膚が圧迫されて床ずれを起こすことがあります。医学的には褥瘡(じょくそう)といいますが、通常の治療ではなかなか治らず、そのケアに悩む飼い主様は多くいらっしゃるかと思います。こうした傷は、元々の病気とともに愛犬・愛猫のQOL(生活の質)を落としてしまう原因にもなってしまいます。

そこで今回は、犬や猫の治らない傷(褥瘡)の基本情報とともに、新たなアプローチとして注目されている再生医療(PRP療法)についてご紹介します。

◼️目次
1.治らない傷(褥瘡)とは
2.傷が治りにくい理由
3.従来の褥瘡治療法
4.再生医療による新しい治療法:PRP療法
5.褥瘡の防止策とご家庭でできるケア
6.まとめ

 

治らない傷(褥瘡)とは

褥瘡は、身体の一部に体重がかかり続けて血流が悪くなり、皮膚や下の組織が傷ついてしまう状態をいいます。

人医療の分野で研究が進んできましたが、犬や猫も高齢や病気で長時間寝たままになると同様のリスクが高まります。具体的には、頬・肩・肘・腰・お尻・かかと・膝などの骨ばった部分に褥瘡ができやすいのが特徴です。

〈傷の深さによる段階〉

米国のNPUAP(National Pressure Ulcer Advisory Panel)は、床ずれの深さによってステージ1〜4の4段階に分類しています。

1.皮膚に傷はないが赤みが消えない
2.真皮(皮膚の浅い層)まで傷が達している
3.脂肪層まで傷が達している
4.筋肉や骨にまで傷が及んでいる

褥瘡の厄介なところは、一度皮膚に傷がつくとなかなか治らないということです。傷が慢性化すると痛みが増して、元気や食欲がなくなり、QOLの低下にもつながります。また、傷口から病原体が侵入し、感染症を引き起こすリスクが高まる点も問題視されています。

 

傷が治りにくい理由

床ずれが治りにくい主な原因として、圧迫による血流不足があげられます。血液は傷を修復するための栄養や成分を運びますが、圧迫されている部位は血流が滞り、必要な物質が届きにくくなるのです。

さらに、高齢や基礎疾患があると本来の治癒力が弱まっていたり、栄養摂取が十分にできなかったりする場合もあり、これらが重なるとより傷が治りにくくなります。

 

従来の褥瘡治療法

褥瘡に対する一般的な治療には、以下のようなものがあります。

・創傷ケア(洗浄・消毒)
・抗生物質による感染管理
・栄養サポート
・体位変換と圧迫軽減

ただし、こうした治療や対策を進めても一度できた褥瘡がなくなることはほとんどありません。そのため、飼い主様によるこまめなチェックと予防が欠かせません。

 

再生医療による新しい治療法:PRP療法

そこで注目されているのが、再生医療のひとつである「多血小板血漿(PRP)療法」です。今まで当院でも再生医療のさまざまな活用例をご紹介してきましたが、褥瘡に対してはPRPが特に有効といわれています。

このPRP療法は、犬や猫自身の血液から取り出した血小板(傷をふさいで止血をする細胞)を利用するのが特徴です。血小板には「成長因子」という組織を修復する成分が含まれており、傷の治癒を促したり、新しい血管の形成を助けたりする効果が期待できます。従来の治療法ではどうしても治りづらかった深い床ずれでも、再生医療を取り入れることで修復が期待できるケースが増えてきています。

また、PRP療法を含む再生医療は副作用がほとんどないともいわれ、愛犬・愛猫の身体への負担が少ないのも大きなメリットです。

 

褥瘡の防止策とご家庭でできるケア

褥瘡を予防するためには、以下のようなことに気をつけてケアを行うとよいでしょう。

1. 寝具やマットの工夫
圧迫を減らすために、低反発のマットレスや床ずれ防止クッションなどを活用しましょう。こまめに洗濯できるような寝具を使うと清潔さも保ちやすいです。

2. こまめな体位変換
動けない子ほど、数時間おきに体勢を変えることが大切です。飼い主様がサポートしてあげると血流を回復しやすくなり、褥瘡リスクが下がります。

3. 栄養管理
食欲が落ちている場合、柔らかいフードに変更したり、お湯でふやかす・流動食を取り入れるなどの工夫で栄養不足を予防しましょう。必要に応じて獣医師にご相談ください。

4. 皮膚のチェック
特に骨ばった部位(肩・肘・腰・かかと など)を中心に、赤みや腫れ、傷ができていないかをこまめに観察しましょう。早期発見が褥瘡の重症化を防ぎます。

 

まとめ

褥瘡は、一度できると治りにくい傷ですが、PRP療法などの再生医療を取り入れることで改善が期待できるようになりました。高齢や病気などで動けなくなった愛犬や愛猫のQOL(生活の質)を向上させるうえでも、再生医療は大きな可能性をもった新しい治療法です。

当院では、再生医療を積極的に取り入れ、犬や猫の褥瘡でお困りの方に寄り添った治療を行っています。
「詳しい治療内容や費用が知りたい」「うちの子でも再生医療は受けられる?」など、疑問や不安がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。大切なペットが少しでも快適に過ごせるよう、一緒に最適な方法を見つけていきましょう。

 

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